最近の若い子たちの中には、銀色の旧500円を知らない子もいるそうです。
時代が流れているので当たり前の事ではありますが、銀色の旧500円硬貨を実際に使っていて知っている人からすると、ショッキングな事ですよね。
そんな新旧の500円硬貨の歴史を見ていきたいと思います。
銀色の旧500円硬貨はいつからいつまで発行された?
銀色の500円玉は、正確には銀ではなく、500円白銅貨と呼ばれています。
ちなみに金色の新500円玉の方は同じく金ではなく、500円黄銅貨です。
銀色の500円玉の白銅貨は、1982年4月〜1999年までに発行されました。
年号で表すと昭和57年〜平成11年です。
銀色の500円の材質
銀色の500円の材質は白銅製で、金属の比率は、
銅75%、ニッケル25%
です。
現在の金色の500円硬貨は少し黄色がかった色味が特徴的ですが、材質はニッケル黄銅です。
ニッケル黄銅で、その金属の比率は、
銅72% 亜鉛20% ニッケル8%
となっています。
金色の新500円玉はいつから発行された?
金色の新500円玉の黄銅貨は、2000年8月から発行開始されました。
年号で表すと平成12年からになります。
旧500円から新500円になった理由
白銅の旧500円から黄銅の新500円になった理由は、500円硬貨の偽造が続いたからです。
韓国の500ウォンが当時のレートで約50円程でした。
驚くべきことは、500ウォンの材質と直径が銀色の500円白銅硬貨と全く同じだったのです。
500ウォンと500円玉の大きさは直径26.5cm。
材質も同じく白銅製。
違ったのは重さのみで、500ウォンが7.7g(グラム)で日本の500円玉が7.2g(グラム)で、わずかに韓国の500ウォンが重かったのです。
そのため表面を削ったり穴を空けたりすることで重さを500円玉と同じにして、自動販売機で500円玉として使うという事が続出しました。
このような硬貨偽造による犯罪手口の対処のため、新500円硬貨が製造されたのです。